売れるお店の心理学

売れるお店の心理学(8)

全ては気分から始まる

気分とは自分の心や精神の同調変化で、同調すれば「気分が良い」であり、同調できなければ「気分が悪い」と分かれてしまう。
人の心や精神に伝達される要素は様々ですが、ここでは売れるお店の心理学として「人間」に限定し、他の環境的要素とは切り離して解説する。

全て人間の行動には考えや思いがあり、思いは意識となり、その積み重ねが意念となり、意念にはエネルギーがあり波動電磁波として周囲に発信される。
各自がそれぞれ異なった波動を持ち、その次元に同調するもの同士が吸引し合いグループ化するのである。

さて、趣味の仲間であれば当然の事だが、いざビジネスとなると好きだ嫌いだと言う訳にはいかない。
そこで視点を逆転させ、お客様から見た状況を優先するとオートウエーブの広岡会長の思想哲学に見ることが出来る。
広岡商法の方程式と言う文面を以前に書いたものを紹介しよう。

広岡商法の方程式 [利益の追求無しで利益を確保できる商法。]

目先の利益を捨てなさい!は皆様読まれた事と思います。
その中で非常に重要な部分「お客様は千差万別」があります。お客様は千差万別であっても対応するのは自分一人であり、全部のお客様に満足して頂くための手段・行動はとても不可能です。
さて、千差万別のお客様に満足して頂く方法としてお客様の行動をよく観察して対応するのが一般的ですが、オートウエーブは逆に自分をお客様に見せる事の方を重要視しています。
何を見せればよいのか? それは「心」です。
広岡会長が常に言っている言葉(感謝の心・親切な心・思いやりの心・慈悲の心・尊敬の心・道徳の心等)、これらは見る事も触ることも出来ない部分ですが礼儀や態度に現れ、お客様の心に念波動として伝達されます。(念波動=気)
この波動は半径30mの範囲に伝達され、その範囲に入ったお客様の気分を上昇させる事が出来ます。
皆さんも感じると思いますが何となく気分が良い、の「気分」は人が発している陽の正気念波動であり一種のエネルギー体です。そのエネルギーは万人が捕らえる事が出来る事です。しかし現代の科学では未だに解明できない分野でもあり、その結果に基づき判断するしか今のところ方法がありません。

広岡会長は、人の心に関連する意味の深さを社員に浸透させる為に、具体的な事例を解説し繰り返し繰り返し述べています。また、感覚が素直な社員ほどその奥に秘められた真理を会得し懸命に奮闘しています。ですから広岡会長の右腕左腕の社員が数多く育っているのは実績が証明しています。
前にも述べましたが、オートウエーブに見学者が多く来ても、そのノウハウは形ではなく絶対に見ることが出来ない!と言いましたが、会長が出筆された
「目先の利益を捨てなさい」の奥に有る「心」の解説を重点にしていますから再度その観念で読み返して頂ければ見えない所が見えてきます。
公明正大な「心」の次元は崇高ですから、その思想的観念からお客様の「心」に連鎖し、その結果において利益・発展・飛躍に繋がったという事です。
心-私利欲+思想÷感謝×実行×継続=これが広岡商法の方程式なのです。

皆さんも初心は素直な心であったと思います。しかし熾烈な競争の中で戦略的ノルマの渦中で自己を見失い、欲に毒され身の安全確保・見栄立場名誉えの執着・老後の問題等に躍起となり利己的な人格に変貌しているのが現実の世界です。この機会に自己の本質的幸せとは何かを「目先の利益を捨てなさい」から会得し、欲望の観念から脱出し夢ある未来に繋げて頂きたい。

上記の文面で感じたと思いますが、主役はお客様であり店側は脇役に徹している事が理解されると思います。いかに気分良く滞在時間を延長できるかは営業実績に多大な影響を及ぼします。
近年アウトレッドモール形式の店舗が各地に健設されていますが、各お店の収益は決して満足できる物ではありません。なぜかと言うと、お客様はレジャー的感覚であり、その衝動的感覚でのビジネス範囲であり、来客人員の割に売り上げは見込めず、店側も投資資金の回収を急ぐあまり対応がおろそかに成ります。来客数が多くても一人一人一品一品の広岡商法を実行しないと、撤退・淘汰の状況に追い込まれてしまいます。
お客様側から見ると常にお店に変化が有る方が興味を引くため、レジャースポットの範疇であり、気分の良いお店を選択するのは当然な事です。

お客様は気分で動き気分で去ります。その気分を作り出すのは店・形では無く、貴方の心に抱く想念の世界の現れなのです。